シックハウス症候群
 大量の化学物質に囲まれて日常生活をせざるを得ない現代において、それに対応する人体の処理能力が追いつかない場合、種々の身体的障害並びに症状が発生すると考えられます。
 人体の処理能力は個人により差があり、その差によって症状が発生するかしないかが決まります。
ですから、処理能力を高める事を考え、実行する事が必要です。
 処理能力が低い人の特徴の1つとして、体温が低いということがあげられます。
人体における発熱というものは、解毒作用の促進という意味で重要なものです。
体内における発熱の源として主なものは、筋肉、肝臓、小腸などですので、これらの処理能力を促進してやる事がなによりも大切です。
 漢方理論により、お腹と背中の体表の様子を見る事により、五臓六腑の状態を推察してみましょう。
 お腹の様子が、全体が黒ずんでかさかさして、へその周りが硬くて、特にへその下あたりを押すと痛みがある 場合、腎臓、副腎が少し不調で、小腸の調子が悪い為、門脈を通して肝臓の不調もあるということを示しています。
 次に、背中、腰の様子ですが、特に腰骨の上あたりが黒ずんで、かさかさして、指圧すると気持ちが良かったり、痛みを感じたりします。 これは、腎臓・副腎の不調を示しています。
 又、左右の肩甲骨の下あたりの筋肉が、硬く盛り上がっている場合は、肝機能の不調を示します。
 このような状態を改善する漢方療法は色々ありますが、ここでは簡単にできるカイロ温熱療法について述べます。
市販の10センチ位のカイロ(5~6時間効果があるもの)とそれを入れる帯を用意して下さい。
それを、へその下あたりに1時間位置いて、次に真後ろの腰の位置にかえます。
この動作をカイロの熱が無くなるまで1時間毎に繰返して下さい。 これを、1日一回、週3から5日繰返します。
 これにより、小腸の働きが促進されて、肝臓の機能向上、腎臓、副腎の向上へとつながっていきます。
これが、化学物質等の人体悪い影響を及ぼす物を排除する処理能力の向上へとつながっていくのです。
又、部屋の中に観葉植物を多めに置く事も、化学物質を減らす方法の1つです。

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