鍼灸を施す事により、経絡の流れをスムーズになおす事ができるのです。 そして、腎経がよくなると自律神経系が活性化されて、それがホルモン分泌の正常化へと進んで、次に肝経がよくなって卵巣、卵管、子宮などの機能がより向上していきます。
ただ、腎経、肝経をととのえるだけでは不十分で、さらに腎経を助けている
さらに胃経をよくするためには,医食同源の考え方により、日常の食事にも心を配る必要があります。
これは何も特別な事をするわけではありません。
三度の食事をきちんととって、腹八分目を心がける事です。
八分目の食事は消化吸収にかかるエネルギーを減らして、その分を生殖活動に向けるためです。
普段あまり食のすすまない方は3食にこだわらずにお腹がすいたら食べるというほうがよいと思います。
内容としては海藻類を多めにとる方がよいでしょう。
なぜなら、これらには微量栄養素が多く含まれているために自律神経系やホルモン分泌にも非常によいからです。
実際の治療法 来院しての鍼灸療法と自宅での間接灸療法がよい。
遠方の方は、来院しての適切なつぼとりと自宅での間接灸もおすすめ。
図1
図1の説明
*脳髄中の視床下部や脳下垂体は腎経に含まれるものであり、腎臓・副腎が重要な影響を及ぼす。
*生殖機能である子宮、卵管、卵巣等は肝経に含まれるものであり、肝臓が重要な影響を及ぼす。
*漢方理論に、「腎経は肝経に働きかける」とあるとおり、
腎経たる脳髄部分はホルモン分泌を介して肝経、つまり生殖機能に
働きかけており、逆に肝経から腎経へ、というホルモン分泌も行われている。
男性の精子の数が少ない、元気が無い場合
症状に応じて、自宅において腰部の肝・腎のつぼを中心に間接灸を週に数回すると良いです。 卵子と精子の相性が良くないといわれる方
男性、女性とも補腎療法を行っていくと、副腎の働きが良くなるために過剰反応が抑えられて、このような症状がとれていくことが多くあります。
自分でできる確認対処法
以下の硬結や圧痛点を確め、指圧やお灸で改善してください。
運動について
赤ちゃんができない、早くつくろうというプレッシャーからか
無意識の内に肩で息をするようになるものです。
これでは横隔膜の運動量が低下して、
十分な酸素が肺に入りにくくなり全身に影響します。
そこで1日 30分〜1時間の散歩をすすめます。
歩く速度は周りの景色を十分認識できるくらい、ゆっくりしたものが良いです。
自然に腹式呼吸になり血液中の酸素量が増えます。
よい子を産むために
基本的に新鮮で元気な卵子と、元気で活力あふれる精子とが出会えるようにすればよいという事です。
卵子については排卵直後が最も活力があり、これは月経終了後10日ぐらい後にあたるので、月経終了後7日以降に夫婦生活を始めるのがよいとされています。
古来より優秀な人材を多く輩出してきたユダヤ人も宗教上の教義により、このような方法を多くの人が現在も続けているそうです。