近ごろ背中が何となく全体的に痛い感じがして、特に痛い胃袋の後ろあたりを押してみると、 どうやら痛いのは筋肉ではなく背骨のようなんです。
押したときにはズキンというか、結構痛みがあり、筋肉であればあまり気にしないのですが、骨が痛いようなので心配になり相談させていただきました。
骨が痛いってあるんでしょうか。
という質問にお答えします。
背骨の痛みにについての考察
漢方的考えから背骨の痛みについて解説してみます。
背骨は、積み木のように小さな骨が積み重なって成り立っていますので、
左右の筋肉にコリがあると、その方向に骨が引っ張られます。
その為骨に痛みを感じることがあります。
つまり、胃に負担をかけたりすると、左側の背中の「胃兪」あたりがこって硬くなり、
そのあたりの背骨が少し左に引っ張られるので背骨も痛くなります。
このような症状の原因として考えられることは、
食べ過ぎ、飲みすぎで胃に負担がかかった時や、
ストレスが多すぎた時に、
ステロイドホルモン(抗ストレスホルモン)を多く作る必要がある為に、
肝臓に多くの血液が集まるために、
胃が少し虚血状態になって胃の不調が起こることがあります。
漢方のツボ療法としては、ツボの場所は
 背骨を正常にする為に

手の小腸経「後谿」(背骨の正常化)

手の三焦経の「外関」(背骨の左右の筋肉の調整)が必要です。


 次に胃と肝臓の調整のために、

足の胃経の「足三里」・腎経の「照海」が必要です。

背中のツボとしては大腸兪・腎兪・胃兪・右の肝兪が必要です。


以上のツボをお灸するなり、指圧する(ツボのもみ方参照)なりして胃や肝臓の調子を整えてください。
1時間づつ位ぐるぐる場所を変えて、使い捨てカイロで温めるカイロ療法の場所としては、

みぞおちとへその中央に位置する「中かん」とその真後ろの腰部が有効です。


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