以上より、単純に考えると、人は穀物(米・麦・芋等)を60~70%、野菜・果物等は20~30%、肉や魚は10~15%
食べると良いという事になります。
ついでに述べると、草食動物の歯は前面は門歯が並んでいて、植物を引きちぎって、奥に並んでいる臼歯によって磨り潰すという構造になっています。
一方、肉食動物の歯は、前面に犬歯と門歯があって、肉を捕らえて切り離し、奥の歯はちょうど鋏のような仕組みになっていて、肉を切り裂いて飲み込むという事になっています。
しかし、食性を見ると、肉食動物というと肉しか食べないようだが、獲物の胃腸内の半消化のいわゆる草食である、植物も大量に摂っているようです。
しかしながら、常に食べたい物を我慢ばかりしていると、欲求不満が高まって、身体が交感神経優位状態になって、よくありません。
時々は、好きな食べ物を腹一杯食べるのも健康に大変良いのです。
また、口で食物を過度にかみすぎると、胃の蠕動運動の必要性が少なくなるので、胃の運動が少なくなってしまって、胃粘膜が薄くなる傾向が出るためにあまり良くありません。
<食事の回数>
このような時は、無理に食べないほうが、より回復力が高まるのです。
例えば、風邪のときなど、発熱によって細菌をやっつけるリンパ球の活性を高めます。
体調が悪いときに食欲がなくなるのは、食欲を低下させることによって、食事をすることにより、消化・吸収に使われるエネルギーを、よりいっそう、リンパ球の能力向上に向ける為なのです。
人は体質的にも、環境的にも大きく異なるものですから、1日3食にこだわる必要はまったくありません。
基本は、食べたい時に食べる、ということが必要です。
血糖、つまり血液中のエネルギーが不足してくると、自然と脳の食欲中枢が反応して、食べたくなってくるのですから。