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筋無力症における漢方的考察
漢方の基本的な考えはたとえ筋の異常であっても、これは体の一部の変化であって、元は体全体の狂いから来るという考えです。
体全体の狂いとは何でしょうか?
まず、体質的・遺伝的なものを先天の気:腎 といいます。
環境などによるものを後天の気:脾といいます。
この腎と脾(先天的なもの・後天的なもの)が、弱ったときに体の狂いは発症します。その結果として

肝の症状

が出てくることが多いのです。 この症状を具体的に述べますと、筋肉・目・爪等に変化が現れ、体がふるえたり、怒りっぽくなったり、泣いたりすることが多くなります。
この症状は春に強く現れます。
だからこの症状をただすには基本的に腎と脾を調整することが最重要になってきます。腎の内容とは副腎を中心として、腎臓・骨・骨髄等を示し、脾の内容とは脾臓・膵臓・胃・皮毛・肌肉等を示します。
特に、副腎と脾臓に変化があることが多いようです。 身体全体を触診で診ていくと、皮膚の表面に虚した状態のツボの変化が必ず現れています。
この場所を鍼と灸で正常化することによって対症的でなく根本的に身体を治すことになります。
以上のことにより鍼灸ちりょうは治療法がないといわれている筋無力症にも十分に対応できる治療法だといえます。

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