糖尿病を改善する家庭療法
漢方では、身体を流動体として捉え、気(精神)と血(肉体)の二つの流れがバランスよくお互いに影響しあいながら一つの小宇宙をなしていると考えます。
だから、病気の発生はこの気血の乱れ(自律神経のアンバランスによる疲れ等) より生じると考えます。
このような乱れをただす方を養生法とも言います。
気の疲れをとるには、軽い運動
血の疲れをとるには、睡眠と休息、バランスのとれた食事が必要です。
それでは、糖尿病を改善する家庭療法について述べます。 体内に外気を多く取り入れ、また血糖値を正常にするツボを刺激する方法です。
(1)みぞおちとへその中間を中かんというツボがあります。
このツボを中心にして時計回りの方向へタオル等で1日3回くらい、1回2分くらい気持ちの良い強さでこする。(肌の弱い人はシャツの上からでもよいです)
中かんというツボは、すい臓と十二指腸のつながるところにほぼ位置しており
内臓全体の調整をする重要なところです。
(2)次に、へそから中カンのの裏に位置する背骨の両側にある筋肉の高まりをほぐすような感じでタオルで左右に1日3回くらい、1回2分くらいこすります。
この背中には、糖尿病治療に非常に有効な腎兪・三焦兪・脾兪というツボがあります。
脾兪(後天の気と言われ、胃・膵臓の調整)
三焦兪(血液の滞りを正すツボ)
腎兪(先天の気といわれ、体質の強化を促進)
(3)最後に背中の肩甲骨の内側上部をほぐすような感じで1日3回くらい1回2分くらいこすります。ここには、魄戸(はっこ)と言って、肺の酸素の取入れを活発にするツボがあります。
またこの運動は、肩こりもほぐし、胸のすくような感じがするものです。
糖尿病になると、血液の年度が増してくることが多いので、心筋梗塞や、脳血栓等の二次疾患を起こしやすくなるので十分健康管理に努めましょう。
糖尿病を長く患っていると、ニューロパシー(知覚異常)が現れます。
足の指の末端からアキレス腱を経て中枢に向けあがってきます。
早い段階で治さないと、下肢切断ということもあり得ます。
糖尿病の下肢の知覚異常にも、鍼灸治療は非常に高い効果を発揮します。

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