なぜ春先にぎっくり腰が起こりやすいのか?

漢方では、春は肝と言われ、肝臓,胆のうの変化が起こりやすい
 ~怒ったり泣いたりする事が多くなりがちだといわれます。

ぎっくり腰の原因の多くは、普段何度も経験しているような些細な衝撃がほとんどです。
何が分かれ目となって、ギックリ腰は起きるのか 。                 それは身体全体の健康状態が強く関わります。
腰は体の重心であり、最も強い荷重を受けるところです。
又、腰は全身の大部分の動作を支える土台にもなっており、他の部位の動作の影響を受けます。つまり、体のどの部位に不調が起きていても、それをある程度腰でカバーし、負担を引き受けています。
もちろん筋肉の動作は、内臓の活動によって支えられている部分も多くありますので、 内臓の不調が及ぼす影響も大きいのです。
これらの負担が腰に集約され、疲労が溜まると、急激な動作の際に反応が遅れ周囲の筋肉との協働に失敗し、結果として腰部の組織を痛めるのです。
つまり、積み重なった疲れやストレスにより、腰の機能の限界に達していたともいえます。この痛みは、傷ついた腰部の組織から来るものと、周囲の筋肉の過緊張から来るものがあります。動作時の激痛は後者から来るもので、ある意味でこれがギックリ腰の本体とも言えるでしょう。筋肉の過緊張は、本来は傷ついた腰部を守るための機能で、腰部に動作(=加重)が発生しそうになると、筋肉は急激に収縮して関節を固め、それを阻止しようとします。
しかし、その収縮する筋肉そのものが傷ついているため、かえって激痛を発生させることになります。これが身動きが取れなくなる原因です。つまりはこの過緊張を沈めることがギックリ腰の治療には重要なのです。
この過緊張は、漢方では の不調と捉らえます。                 そこで、腰の状態だけを診るのではなく、内臓の症状を探り、適正な鍼灸治療を行うので改善できるのです 

予防のツボ右内関 太衝

季節と体調

1月2月(冬)
腎臓、膀胱に変化が起りやすい。
~何かを恐れる事が多い。
つばに変化          予防のツボ 合谷 照海

3月(土用)
胃に変化が起きやすい。
~自分の弱いところが出やすい 予防のツボ足三里 

4月5月(春)
肝臓,胆のうの変化が起こりやすい
 ~怒ったり泣いたりする事が多くなりがち          予防のツボ右内関 太衝 


ガンの話


身体にガン組織が発現すると、今ある血管からガン組織に向かって新しい血管が伸び始めます。
まるで、木の根が水を求めて延びるがごとくです。
人体が正常化するのに必要なものに対して血管が伸びていく性質があります。
やがて結合して、ガンに血液を介して栄養を与える為にますますガン組織は増殖していきます。
ということは、ガンは人体が正常化する為に、何らかの必要があって発現しているとはいえないでしょうか。
もうひとつ、人体におけるあらゆる生理現象は、基本的には、人体を守るための働きであると考えられます。
これらから、ガンの発現も何らかの人体に益する働きがあるという考え方があります。
その人体に益するであろう働きは、ガンの発生が高齢者に多いという面から考えると、
人体にたまっている不用物の浄化作用ではないかともいわれています。
この説から漢方的に考えてみます。
仮に、ガンの作用のひとつとして、不用物の浄化ということがあるとすれば、
ガンの増殖を抑えるひとつの方法として、代謝・貯蔵の役割のある肝臓や、
血液をろ過する作用のある腎臓等の作用を日常的に 高めておくことで
不用物の堆積を減らせれば、ガンの出番をなくせるのではないでしょうか。
このように考えると、五臓六腑の働きを常に良くしておくと、不用物が堆積しにくくなり、
不用物の浄化が必要なくなれば、ガンの発現、増殖の必要性も低くなるといえるでしょう。
こういうことから考えて、ガンを予防する方法を推察してみましょう。
特に漢方療法(漢方薬や鍼灸)は、身体を温めることに主眼を置いた治療法
養生法で血液の流れを活発にして身体各部の機能の向上を促進させる療法ですので、
ガンのできにくい身体作りには適しているといえるでしょう。
五臓六腑を働きを高める日常的習慣として重要な事は、食事療法では、腹八分目を励行することです。
運動は軽い散歩をしましょう。
ストレスに負けない為には仕事以外の好きな事柄、打ち込めることなどを持つことも必要です。

鼻の頭が赤い人のツボ

漢方的にいいますと、鼻の頭が赤くなるのは胃の変調の現れです。
大酒のみや大食いで、肝臓に負担をかけ肝臓に血液が多く集まるため胃が少し虚血状態になり、胃の症状として鼻の頭が赤くなるのです。
こういう方の場合、いくら飲んだり食べたりしても平気だということが多いようです。
 センサーが感知しにくくなっているようです。
体自体が目立ちやすいよう鼻を赤くしてどうにかしてくれ!!と叫んでる状態です。しかし、その意味がわからなくてはどうしようもありません。
 単に、鼻の赤みをどうこうしようと考えても無理です。
まず、内臓の調子つまり、胃や肝臓の調子を整えることが大切です。
  この場合、適切なツボは 心包経内関 / 胃経足三里 / 脾系地機 です。  全身的な的確な鍼灸治療をおこなえば、より効果的ですが、
とりあえず、このあたりに、指圧やお灸を続けてみてください。
自然と、酒量や食事の量があなたにとって、適量になってくるものです。
そうすると、胃や肝臓の負担が軽減され、正常になってくると鼻の頭の赤みも取れてきます。
これに加えて食養生としましては豆類を食べることを心がけて胃を養うことが大切です。
今まで、いくらお酒を飲んでもどーもなくうわばみみたいな鼻の赤い女性が、こういった鍼灸治療をおこなうことで、お酒があまり飲めなくなり、鼻の赤みも取れお酒代も減ったし、体調もよくなったと大喜びです。

自分で改善できない場合は福本鍼灸院の鍼灸治療をお試しください 

色覚と鍼灸治療

https://鍼灸.osaka.jp/iro.html  詳しいことはここから

現在医学では治療法がないので、色覚異常は治るはずはないと言い切られますが、世界保健機構(WHO)の「鍼で治療されることができる病気と障害」のなかでは、報告例が少ないが、改善の報告がなされているので、 鍼治療はやってみる価値があるとしてあげられています。
ながい歴史を持つ漢方療法では、色覚異常の治療法は脈々と受け継がれています。
当院でも、その治療法に、個人の体質等をプラスした独自の治療を行い高い効果をあげています。詳しいことはHPで

色覚の検査法
最も厳しい方法といわれている石原式を用いて行います。

鍼灸の適応症(WHO認定)

WHO認定の多くの適応症に、鍼灸治療は効果を発揮します。

鍼灸治療について
鍼灸の治療法は鍼灸師個人個人によって違うようです。
先日、いらしゃった患者さんは、
「鍼は怖いからお灸だけしてください。」とおっしゃいます。
以前,鍼治療を受けたときに、気分が悪くなりこりごりだそうです。
これは、気が上るという状態で、肩こりなどのとき、痛いところや凝ったところに、むやみに鍼治療をおこなうとその部分に血液が集まり、他の臓気が少し虚血状態に陥り気分が悪くなるものです。
確かに、痛いところに鍼治療をおこなえばその部分の修復作用で他の治療より痛みが取れたりします。
普通は、こういった治療でも気分が悪くなることはあまりないんですが、
時々、もうこりごり、鍼灸は怖い!という困った状態にする鍼灸師もいるようです。
しかし、これで、鍼灸治療がすべてだとは思わないでください。
鍼灸師によって、ずいぶん個人差があります。
実際、先日の肩こりがひどいという患者さんも、
お灸治療をするときに、
身体の状態を診ながら、このツボが痛いでしょう!
鍼治療をしたら改善が早いんですがね、、、
と、手足の関連のあるツボを示しながら、ツボの効能などをお話していると、
「それでは、鍼治療もお願いします。」ということになりました。
FUKUMOTOメソッドを使用した、鍼灸治療を早速おこないました。
肩こりといっても肩には鍼治療はおこないません。
経絡の流れに沿った手足のツボが中心です。
以前とは全然違ったそうです。
肩がスーッと軽くなり、目もすっきりし、、、痛くも怖くともない!
次回いらしゃった時は、
「便秘もよくなったし身体が軽くなり調子がよかった!がん予防のためにも通院します。」
と、おっしゃっていただきました。
鍼灸治療は診断即治療といわれるように、身体の状態を診て、その悪いところを改善できる治療です。
どういった状態でも、今の状態よりは何らかの改善がみられるものです。
せっかく、自分の持ってる力で改善できる鍼灸治療というよい日本古来の医療がありながら
その良さが知られていないのは残念です。
少しづつでも、鍼灸治療の効果のすばらしさをお伝えできれば幸いです

鍼灸術とは

『鍼灸は世界一の物理療法なり』とも言われます。
漢方医学の基礎は「経絡」といって、幾千年、幾万年たっても変わることのない
一貫した真理から割り出されたものですから基礎はしっかりしています。

それに加え先人達の事実を把握し、病体を観察し、学びとりして得られた経験的事実に基づく多くの治療法が確立されています。

現代医学で原因不明の症状や有効な治療法がない病気でも体全体の観察を行い、大元の原因を推察することにより今の苦痛を和らげたり改善することができるのです。

1)鍼灸の効用

鍼灸治療法は
六臓
肝・心・脾・肺・腎・心包
六腑
胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦

の中枢を調えることにより末梢の病気を治すものです。
痛み等の現象のみの治療ではなく根本的治療をします。
病を根治するには、表われた病の元因を治す必要があります。

病気とは特別なものではなく,血の循環が滞った状態です。
人間の身体には新陳代謝という日々、絶えず、悪い部分を治していく働きがあります。

代謝力が弱まると血の循環が滞り、身体に栄養が行き渡らなくなり自律神経の変調をきたし病気になりがちです。

鍼灸術は
この人間の持つ新陳代謝力を活発に働かせることを得意とします。

新陳代謝が高まり自然治癒力が強まれば健康な身体へと向かうのです。