花粉症についての漢方的考察
漢方によると鼻と胃は密接な関係にあります。
色々な原因により、胃に負担がかかった場合、生体としての人体は、大切な胃を守るために、先ず最初に胃以外の場所に病変や皮膚上の変化を現して胃を護ろうとします。
花粉症の場合、胃の変調の自覚はほとんど無い事が多いようですが、実際は胃を守るために、鼻や足三里、内関、胃兪といったツボに変化が現れます。
鼻:粘膜の炎症

足三里:筋肉が硬くなり細静脈が浮き出る 左内関:筋肉が硬くなり押さえると圧痛がある 左胃兪:筋肉が硬く盛り上がる

といった症状が現れます。
よって、胃を丈夫にし、正常なの働きを促す事により花粉症を軽減及び治癒できるのです。
鍼灸における治療法としては、これらのツボに鍼・灸・指圧などを加える事によりコリをほぐし、胃の変調を改善させ、鼻の症状を起こりにくくさせます。
しかし、花粉症にかかりやすい体質を変えるには、日常生活における養生が大切です。
その第一に挙げられるのが食養生です。
胃は甘い物のとりすぎが特に悪いので、甘い物を食べがちな間食を止めて、胃を休ませる事が大切です。
次に軽い散歩を、週4から5日30分前後行なって、胃の血液循環を高める事も必要です。
又、ストレス等、精神的な圧迫要因があると、どうしても肝臓に多くの血液が集まり、胃が少し虚血状態になり胃の調子を狂わせる事になるので、何か他に集中出きることを持つことも必要です。

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