特に、中高年の運動については、激しい運動よりも、ゆったりした感じが良いでしょう。
その中心はやはり散歩になります。
歩くという動作は、基本的に食べ物を見つけるという動きで、人間にとって、最も重要な動きです。
つまり食物となる動植物を見つけるためには、ゆっくりと周りの景色を観察しなければならないために、どうしてもゆっくりと歩かざるを得なくなるのです。
時間としては、1日30分から1時間くらい、自分のライフスタイルにあわせると良いでしょう。
基本的には15~20分くらいで身体が温まってきて、新陳代謝が高まってくるので、それ以上の時間がよいです。
この身体が温まり、熱くなってくるというのが大変重要な事で、少し高体温になるとガン細胞や、不要物を排除する為のリンパ球の働きを活性化する環境ができるのです。
昔より冷えは万病の元といわれる由縁です。
次に、ストレスを感じたときは、まず歩いてみるという行動パターンを作ることも重要です。
少し前述しましたが、ストレスを感じると、脳はそれから走って逃れるための準備をします。
まず、全身の筋肉運動に備えて、筋肉の栄養源となる血糖を高めていきます。
いわゆる血液ドロドロのような状態に近づいていくわけです。
結果、血流が悪くなるので、内臓の働きも低下するので、倦怠感、疲労感も出てきます。
一見、このような時はじっとして寝ることが良いように思われるのですが、それは基本的に間違いなのです。
このような時こそ、軽い散歩をすると、血液中の糖分がスムーズに筋肉中に栄養源として入っていき、結果、筋肉による発熱によって体温が上昇し、免疫力も高まるのです。
なおかつ、血液中の糖も低下して、流れも良くなります。