⑬塩気と腎臓
人間は海中生物より変化してきたといわれるように、体内に海水成分に近い体液成分を保つ必要があります。
だから腎臓の重要な作用としても塩分を体外に排出するよりも、体内にとどめる作用があります。
よって、あまり減塩を進めすぎると、腎内の塩回収作用に強いエネルギーが使われすぎて、腎臓が疲れてしまいます。
また、塩には体を温める強い作用があります。いわゆる補腎作用といわれるものです。
塩を摂る場合は天然塩が非常によいといわれます。
これは微量栄養素といわれるミネラル(ナトリウム・カルシウム・鉄・マグネシウム・亜鉛など)が多く含まれているためです。
これらは補酵素の働きをするためのものであり、補酵素とは酵素の作用を助けるためのものです。
酵素の作用については、体内の消化、エネルギー代謝、解毒などのいわゆる生化学反応をスムーズに促進させるもので、酵素のみでの反応と、酵素+補酵素での反応はちょうど50%:50%くらいです。

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