⑲腎臓と骨に関係するホルモン分泌
 体の骨形成にとって腎臓は重要な作用をします。
カルシウムは食物として取る必要はあるのですが、これを骨に吸着させる為にはビタミンDや副甲状腺ホルモン、血中のリン等が深く関係しています。
特に骨の形成にはカルシウムとリンのバランスが必要とされています。
 まずビタミンDですが、これはカルシウムを骨に吸着させる作用があり、食物や、太陽光の紫外線によって皮膚上で必要量の半分が作られます。
これらのビタミンDがまず肝臓に入って活性化され、更に腎臓に入り活性ビタミンD3として強化されると、特に腸からのカルシウム吸収が増加します。
次に血中のカルシウム濃度が下がると、これが刺激となって副甲状腺ホルモンであるパラソルモンが増加して、骨から血液へとカルシウムが移動し、なおかつ腸や腎臓からのカルシウムの吸収が増加して血中のカルシウム濃度のバランスを保ちます。
血液中のカルシウム濃度が上昇すると、逆に副甲状腺のパラソルモンの分泌低下を促がして平均を保ちます。
それと同時に、甲状腺ホルモンのカルシトニンも作用して、腎臓でのカルシウム再吸収を抑制したり血液中のカルシウムを骨に定着させる作用も行います。

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