A副腎の作用、ホルモン分泌 副腎皮質の分泌ホルモンは、
まずは、☆コルチゾール(糖質コルチコイド)
これは全身の抗炎症作用があり、またタンパク、脂肪、糖質の代謝をスムーズに進め組織の修復、発育を維持するホルモンです。
 又、コルチゾール(糖質コルチコイド) が増えすぎるとリンパ球を溶かす作用もあり、免疫力の低下を招きます。

次に☆アルドステロンは、脳下垂体前葉から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)によって
副腎皮質より分泌されて、腎臓中の遠位尿細管、腸内壁、汗腺等よりのナトリウム再吸収を進め同時にカリウムの排泄を促進する。

この2種のホルモンは、いわゆるステロイドホルモンと呼ばれるものです。
また、副腎皮質はアンドロゲン(男性ホルモン)、エストロゲン(女性ホルモン)も分泌します。


ホルモン分泌
次に副腎髄質の分泌ホルモンは
アドレナリンノルアドレナリンですが、
これは急なストレスに対して、速やかに反応するという特徴があります。
心臓に作用して血圧や脈拍を上げ、骨格筋、肺の気管拡張のために血液流入を増やし
血中の糖、脂肪を肝臓より多く送り込んで、身体に「逃げるか」、「戦うか」の準備をさせます。
その反面、皮膚や胃腸への血流量は減少します。
このように、副腎髄質は一種の交感神経の塊という認識も成り立ちます。
次に重要な事として、副腎ホルモン、腎臓ホルモンは
腸内をめぐる事によって活性化がなされるという事です。
漢方でも副腎活性化のツボとして大腸経に存在しています。
図の説明
@皮質ホルモン(コルチゾール)の全身放出
A腎臓ホルモン(レニン)が下垂体前葉に働きかける
B副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が皮質にアルドステロンの分泌を促す
C腸内壁、D汗腺、E腎臓の遠位尿細管
に作用して、ナトリウムの再吸収促進
F同時にカリウム排出を促進
G男・女性ホルモンも分泌する
H副腎髄質は、自律神経(特に交感神経)の中枢部である視床下部と密接な関係がある
I腎臓本体、副腎皮質、髄質より分泌されるホルモンは腸内循環で活性化される
抗利尿ホルモン

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