⑦高血糖と運動について
各種のストレスによって血液の富栄養化が起こり、特に血糖値が高くなっていきます。
 結果として、腎臓にも負担がかかってしまいます。
それではなぜ、高血糖になるのでしょうか。
人間という生物はストレスがかかると基本的にそれから逃げようとする仕組みがあります。
例えば走って遠ざかるために、血液中に肝臓等より栄養分を出して、それをエネルギー源としようとすると高血糖が起こるのです。
だから、これを解消する一番よい方法は歩くということです。
古代の人間は、小動物や食べられる植物をゆっくり歩いて探していたと思われます。
したがって、歩く速度もゆっくりがよいと思われます。
ゆっくりと四季の移り変わりを眺めながら歩いていくと、心の毒も表面に出て、洗い流されいきます。
時間としては、基本的に15~20分ぐらいは糖分が消費され、それ以降は脂肪の燃焼に移っていくので、その人の生活パターンに合わせて30分~1時間ぐらいが良いようです。
また、雨の日は体が冷えるのでやめるほうが良いです。
疲れすぎの時も控えるようにしましょう。
このように散歩を実行していくと、交感神経の高ぶっている人は副交感神経が活性化され
また、副交感神経が強くて、アレルギー体質の人は交感神経が強まり、血管の口径が程よい広さとなり、全身に血液成分(糖・脂肪・タンパク質・ビタミン・ミネラル・水・酸素・血球など)が十分に入り込んで体の冷えが改善され、特に腎臓の弱りがある場合には、尿が良く出る、甲状腺・副甲状腺を含んだ喉の調子が良くなる、眼がはっきりする、耳の調子がよいなどが起こってきます。
また、散歩の運動は全身の筋肉を使いますが、特に足腰の筋肉をよく使います。
 この部分(足腰)の筋肉量は、全筋肉の約70%を占めており、これを動かすことにより生れる筋肉の発熱によって、血液・体液も温まり、これの近くに位置する腸の温度も上がるので、同時にそこに多く存在する白血球が活性化して、腎臓内における顆粒球(好中球)とリンパ球のバランスが取れて、腎組織の破壊も低下していきます。
なお全身の筋肉は体温の40%以上を作り出すといわれています。
更に体温が1度下がると、基礎代謝を10%も下げ、これが糖尿・高血圧・高脂血症を招くといわれています。
次に免疫の力については、体温が1℃上がると5~6倍になり、1℃下がると30~40%低下するとされています。

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